土佐文旦とは

-TOSABUNTAN-
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像

“土佐”を冠するただ一つの
みかん「土佐文旦」


土佐文旦はその名の通り、「土佐」つまり高知県が主たる産地になっているみかんです。
原木は1929年(昭和4年)に高知県の技師であった渡辺恒雄氏が鹿児島県から導入したもので、現在の高知市内にある農業技術センター果樹試験場の敷地内に植えられていたようです。原木はその後枯れてしまいましたが、現在高知県で栽培されている土佐文旦はすべてこの原木を母樹として増殖したものと言われています。

土佐市や宿毛市(すくもし)をはじめとする高知県の西部地域は、その温暖な気候から土佐文旦栽培に適した土地であることが知られています。事実、土佐市と宿毛市は高知県下で1位と2位の土佐文旦生産量を誇ります。

 土佐市や宿毛市(すくもし)をはじめとす 
 る高知県の西部地域は、その温暖な気候か
 ら土佐文旦栽培に適した土地であることが
 知られています。事実、土佐市と宿毛市は
 高知県下で1位と2位の土佐文旦生産量を誇
 ります。

おおぐし農園は、この土佐文旦の一大産地である宿毛市に腰を据え、日々全国のお客様へ美味しい土佐文旦を直送するべく現場に立っています。

 おおぐし農園は、この土佐文旦の一大産地
 である宿毛市に腰を据え、日々全国のお客
 様へ美味しい土佐文旦を直送するべく現場
 に立っています。

堆肥をまく様子

おいしいみかん作りにとって最も重要な要素は木の土台となる「土」です。
おおぐし農園のみかん作りはこの土をつくることから始まります。
良質な牛糞堆肥を使うことで、ゆっくりと着実に土を肥えさせること。おおぐし農園のみかんの旨みは、この土づくりを抜きにしては生まれません。

5月に開花を迎えた文旦に人工授粉(花つけ)を行います。予め回収していた夏小夏の蕾から抽出した花粉を増量剤と混ぜて授粉用の花粉を手作りします。柱頭全体に花粉がつくようにしっかりと花粉をつけていきます。この時、全ての花に花粉を付けるわけではありません。果実一つ一つにしっかりと栄養が行き渡るように、良い花を狙って花粉を付けるのが重要です。
またこうすることで、摘果という樹上での果実の選別作業の負担も減らすことができます。

花付け後は6月から9月にかけて結実した果実を樹上で選別する摘果を行います。二股に成っているものや、成長が遅れているもの、枯れ枝の下にあるものなどを早い段階で間引くことが重要です。摘果は3回ほど行いますが、回数を重ねるほど残すべき果実の選別基準は厳しくなります。良い果実だけを残して収穫を待ちます。

すっかり黄色く色抜けした土佐文旦ですが、収穫は年が明けてから。冬の寒さで根から上がる余分な水分がなくなりるほか、葉がデンプンを蓄えるようになるのでしっかりと果実に味がのります。この樹上完熟がおおぐし流。

樹上で完熟したものの、収穫したての土佐文旦はまだ酸度が高く食べごろとはいえません。そこで追熟を行います。温湿度管理の専用冷蔵庫で1カ月ほどかけてじっくりと寝かせます。土佐文旦は呼吸によって果実内の酸味を旨味へと変換しています。この呼吸をしやすい環境を完璧に作ることが美味しい文旦になる最後の工程です。

追熟を経て食べ頃となった土佐文旦が楽しめるのは2月中旬から4月の上旬。プリプリの食感とコクのある甘みは土佐文旦だけのもの。時期によって違った味わいに変わっていくのも土佐文旦の楽しみかたの一つ。

土佐文旦